制作のタイムラグ
小説というのは、時間がかかる。
アイデアを練って、取材をして、書き出すまでに半年かそこいらはかかるし、書き始めてひととおり完成させるのに3ヶ月から半年。さらに編集者のチェックを経て、書き直しを完了させるのに、2,3ヶ月。ヘタすると半年以上。さらに、そこから本を作る物理的作業(校正とか印刷とか製本とか)に3ヶ月から半年。
そんなわけで、その作品を書きたいと思いついてから、実際に形になるまでに1年以上かかるのが普通。なかには構想をまとめるだけで5年とか10年かかる場合もあるし(私にも何年も構想していて、実際に書き出すのにこれから数年はかかると思われるものがある)、何年も原稿を手元に置いて、完成させるのに時間をかける人もいる。
だが、ほんとのところ、アイデアを思いついた時が一番、書きたい時だったりするし、それですぐ作品には入れれば、集中もしやすい。さらに、書いたらすぐに刊行したいと思う。いつまでも出さずにぐずぐずしていると、トレンドが変わったり、同様の作品をほかの人が書いたり、あるいは実際の事件などと被って、作品を出しにくくなることもあるわけだし。
だから、思いついたらすぐ書いて、すぐ発表できる方が望ましくはある。ネットで小説を書いている人をうらやましく思う点は、書き終わったあと、発表までのタイムラグが限りなく少ないこと。書き終わった小説がなかなか刊行されない時、出版ってアナログな商売だな、とつくづく思います。もっとも、私自身は、紙で作る「本」というアナログな形態を限りなく愛しているので、仕方ないと思うんだけどね。
とは言いつつ、資料読みばかりしていると「書きたい」という思いがふつふつと湧き上がってきますね。やっぱり書くのは好きみたいだ。小説を書くことに集中している時が一番、楽しい。しかし、今現在、頭は次回作の方へシフトしている(というかすべきな)ので、全然、関係ない作品は書くことができない。仕方ないので、すでに書き終わった3作目の細かい描写をいじったりしているのですけど。
あー、早く次回作を書き始めたい。だけど、そのためにはその準備、資料を読んだり、取材をさっさと進めなければいけないわけで。わかっているなら、なまけてないで、やれよ>自分。


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