賞味期限
ここのところ、やたら食品の期限表示の偽造が問題になっている。その騒動を見て、賞味期限についてはずいぶん誤解されているんだな、と思った。
実際のところ、賞味期限というのは「美味しく食べられる」ことをメーカーが保障する期限であって、多少風味が落ちたり、堅くなってもかまわないのであれば、期限を多少過ぎても食べることは可能だ。というか、メーカー側は絶対安全な日にちを設定しているので、1日は2日、期限を過ぎたからって、まったくと言っていいほど食品に影響がない場合が多い。だいたい、保存の仕方は人それぞれなので、一律にこの日までが安全などと設定できるわけがない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071129-00000141-san-soci
しかし、賞味期限を絶対視し、それを過ぎたら食品を捨てるという人も少なくないらしい。賞味期限でなく消費期限になるが、肉の消費期限が1日でも過ぎたら捨ててしまうと言う人も、ある調査では20%近くもいる、という。驚いた話だ。
実際のところ、クレジットされている日にちは目安でしかない。今回の騒動でわかるように、どのように偽造されているかわからないのだ。そんなことよりも、匂いや手触り、味といった感覚で判断する方がはるかにあてになる。私自身は、肉なら消費期限の1週間先くらいは平気で食べる。少々、堅くなったりするし、その場合は意識的に火をよく通すが、それで自分や家族の体調が悪くなったことは1度もない。
実際のところ、賞味期限だの消費期限を煩く言うのは、料理にあまり関心が無い人の方が多いのではないか、と思う。それでなければ、非常に潔癖な性格なのか。うちでも、料理をしない息子達の方が、賞味期限に関して煩く言う。だが、日々食品を触っていれば、食品の傷み具合がわかるし、これくらいなら大丈夫というカンも磨かれてくる。だいたい経済的なことを考えれば、1日や2日、期限が過ぎた食品だって使わない手はないだろう。
現在の偽造騒動も、だからずいぶんおかしな話だと思う。偽造した人たちは、偽造してもばれない、つまり日にちが過ぎても見た目も味も変らないことを経験的に知っていたということだ。それって、つまり賞味期限の設定基準が厳しすぎたとも言えるのではないだろうか。
もちろん、だからといって偽造していいことにはならないし、違反したことについては罰せらるべきだと思う。彼らを擁護するつもりはまったくない。
だが一方で、賞味期限を守るために、まだ食べられる食品を捨ててしまうことの資源の無駄遣いの責任は誰が取るのだろうか、と思う。地球規模で言えば、今この瞬間にも餓死する人が絶えないのに、なんて無駄なことをやっているのだろう。日本では捨てられる食品でも、場所によっては大歓迎されるだろうに。ちまたではロハスが大流行だが、地球にまったくやさしくないこの騒動を見ていると、気持ちが暗くなる。こうした風潮へのせめてもの抵抗は、使える食品をなるべく無駄なく使い切る努力をすることくらいだと思って、せっせと冷蔵庫の中身をチェックする今日この頃だ。


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