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今日、発売

すでに先週末には店頭に並んでいた本屋さんもあったようですが、正式には今日が発売日。私の小説第2作、「ブックストア・ウォーズ」新潮社刊。

とはいっても、私自身は親しい友人2,3人にメールを送っただけ。とくにやることもないなあ、と思って新聞を開いたら、小説の広告が。知らなかったので思わず目を見開いてじっと見てしまいました。
よく考えれてみれば、新潮社は新聞広告を定期的に打っているところなので、新刊広告に載ってもおかしくない。でも、大手だから刊行点数も多いし(だからその出版社の刊行物すべてが新聞広告に載るとは限りません)、私のような新人の広告が、まさか発売日当日に出るとは思ってなかったので、すごく嬉しいです。

表紙のイラストをポイントで使っているので、結構、目立っていい感じ。朝日新聞を取っている方はチェックしてみてください。

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bizmam新創刊

ベネッセから「bizmam」という雑誌が出ているのをご存知だろうか。
bizmamというのは、ビジネスとママを組み合わせた造語。つまり、ワーキングマザーを読者対象とした雑誌だ。私が書いた小説「辞めない理由」で、主人公の和美が創ったのは、きっとこんな雑誌だったに違いない。
bizmamの創刊は私の小説が出る少し前だったが、この雑誌を見たから私が小説を書いたわけではない(創刊された時には、すでに小説の第2稿が出来上がっていた)。しかし、私自身が「日本にワーキングマザーのための雑誌があればいいのに」と思っていたのと同じことを、同じくらいの時期に考えていた人がいたのだろう、と思う。だから、現実にこういう雑誌があることを嬉しく思うし、頑張ってほしいと思っていた。

最初は不定期刊行だったbizmamが、この秋から季刊としてスタートすることになった。その号で私の小説の紹介をしてくださった縁で、先週行われた創刊記念パーティにご招待され、ご挨拶をさせていただいた。
いろいろな方々とお会いできて楽しかったが、パーティに集まったワーキングマザーたちが、若くて綺麗なことがとても印象的だった。ワーキングマザーといえば、髪振り乱して忙しく働いているというイメージが強い(私自身はそうだったのだが)、最近は変ってきているのだなあ、と感嘆した。ファザー連れ(もちろん子どもも)も多く、若い層ほど夫婦で積極的に育児に参加しているのだろう、ということも実感した。

編集長はじめスタッフにもワーキングマザーが多く、自分たちの読みたい雑誌を自分たちで作るという気概にあふれていて頼もしかった。和美の編集部もきっとこんな風だったのではないだろうか。
スタッフの方に話を聞くと、雑誌の編集中に、小説と同じような事態が起こったり、同じようなことが問題になったりしたそうで、リアルに「辞めない理由」の(後半の)日常を送っているらしい。雑誌の現場から離れた身としては、それが少し羨ましくもあるが、作家としては、小説がそれだけリアルに描けていたのだ、と嬉しく思う。

そんなわけで、これからもこの雑誌がどのように成長していくか、非常に楽しみである。小説にも書いたが、こうした雑誌がワーキングマザーの実情を世間に認知させることになるし、ワーキングマザー同士が結びつくきっかけになると思う。今は雑誌にとってとても厳しい時代だが、志のある雑誌でもあるし、息長く頑張ってほしいと思う。

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取材4

取材ということでいえば、新潮社の営業部の方々にもたいへんお世話になった。取材の段取りも組んでいただいたが、営業の仕事についてもいろいろお話を伺ったのである。書店の仕事の場合、版元(出版社のことを、書店の人たちはこう呼ぶ。これも取材を始めてから知った)との付き合いはかかせない。書店の人と版元の営業マンがどのように付き合っているのか、知りたかったのだ。

かつて15年も出版社に勤めていたのだが、私の場合、編集一筋。営業の仕事はわかっているようでそうでない。改めて営業の仕事について伺うと、実に新鮮だった。営業マンが書店さんとどう付き合っているか。親しい関係を築きつつ、一方で駆け引きをするというそのやり方。オフタイムにどんな付き合いをしているかなどのお話はとても参考になった。小説とは直接関係ないが、かつての地方書店さんとの人間的な付き合い方、それが変わっていった経緯などもとても興味深かった。
また、新潮社は「白い犬とワルツを」で、書店POP時代のきっかけを作ったと言われる版元だ。幸い、その営業担当の方のお話も伺うことが出来た。どんな風に書店さんの意見をくみ上げ、それを広げてヒットに繋げて行ったか。結果だけ見ればすごいが、やっていることは地道な作業の積み重ねだ。仕事っていうのはそういうものだろう、と思う。人は結果だけを見て、あの人は運がよかったとか、うまく立ち回ったと言うが、実はそうではない。人が面倒がるような作業を地道に積み重ねたことが、結果的には大きな成功をもたらすことの方が多いのだ。あの本を取り上げた本屋さんも偉いが、それを広げる努力をした営業さんの力がなければ、あのような大ヒットには繋がらなかったと思う。

営業部の方に取材をさせていただいたあと、幸いにも、書店研修で実際に某出版社の営業マンと書店員さんのやり取りを見せてもらうことができた。本を売りたいという共通の利害、連帯感もありつつ、やはり「うちの本をぜひ」という版元営業マンの主張がある。それでいて、仕事抜きに本好き同士、趣味か仕事かわからないようなおしゃべりもする。それはとても興味深かった。

結果的に、小説の中に営業マンとその仕事が少なからず描かれることになった。最初プロットを考えた時には、版元の営業を小説にあまり出すつもりはなかった(編集者については、主人公の夫の職業を編集者にするつもりだったので、ある程度、出てくるだろうと思っていたけど)。
だけど、そのおかげでエピソードにもふくらみが出たし、最初に思ったよりも面白いものになったと思う。取材の醍醐味は、こういうところだろう。本で調べるだけでは決して味わえない広がりがある。前回の小説は、まったく取材はしなかった。強いて言えば、ファッションブランドについて、スタイリストの友人に意見を聞いたくらいだ。だから、今回は取材をして書くということの面白さが新鮮だったし、楽しかった。この楽しい気持ちが小説に反映できれば、きっと面白い小説になるだろう、と思った。

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