本屋さんもの2
作家の中には書店に勤めたり、アルバイトを経験したことがある人もいる。さらに、編集者でも、ちゃんと最初から正社員として採用された人であれば、書店研修を受けている場合が多い。しかし、私はそうでなかったので、一度も書店で働いたことがない。
よくまあ、それで書店の話を書く気になったものだ、と思う。
実は、書店の話を書こうと思いついた時(昨年の5月ごろ)には、「配達あかずきん」も「暴れん坊本屋さん」すら知らなかった。友達にプロットの相談をした時に教えてもらって初めて知った。さらに、書店員さんのやっているブログや「書店風雲禄」のことなども教えてもらい、自分でも調べていろいろ書店関係の本を買い込んだりした。そうしたものには、現場にいた人だからこそ書けることがいろいろ詰まっていた。とても面白かったし、いろいろ考えさせられた。
しかし、自分に書店で働いた経験が無いからダメだ、とは一度も思わなかった。前作は、編集の現場を知っているから書けた部分も大きいと思うが、部外者だからこそ書ける物語だってある、と思う。今度の話はそういうものになるだろう、と思ったのだ。


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